面接が決まったら、面接の流れや内容を把握したうえで、応募企業の求人情報や面接傾向などを調べて面接対策をしましょう。
①面接の内容
面接回数2〜3回が一般的です(零細企業やブラック企業は面接1回が多い)。
またIT系やベンチャー企業は面接2〜3回+SPIテスト(または筆記テスト)をする傾向があります。
※小規模企業(数名〜数十数名)は社長(+役職)と面接1回だけが多い。
※ブラック企業はすぐ人が辞めてしまうので面接1回で即採用という傾向あり。
⑴ 一次面接
▶︎面接官1〜3名くらい
(人事・現場担当者など)
▶︎基本能力の確認
※コミュニケーション力や地頭力、経歴、転職理由、志望動機、一緒に働きける人物かなどの確認。
⑵ 二次面接
▶︎面接官1〜3名くらい
(部長・現場責任者・現場担当者など)
▶︎やる気やポテンシャル、人柄、現場で通用する人材かなどの確認
⑶ 三次面接
▶︎面接官1〜3名くらい
(社長・役員など)
▶︎社風に合うか・仕事内容とのマッチングなどの確認
※一次・二次面接を踏まえた再確認や社風に合う人物か、仕事内容とのマッチング、長く働いてくれそうかなどを確認。
※面接2〜3回の企業が多いので、三次面接が最終面接になる傾向あり。
②面接官からの質問内容
Q:自己紹介をお願いします
Q:職務経歴を教えて下さい
Q:前職退職理由/当社志望理由は何ですか?
Q:前職または現職と違う◯◯職に応募した理由は?(例:事務→営業)
Q:あなたの長所と短所を教えて下さい
Q:当社でどのようなことで貢献できますか?
Q:仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?
Q:マネジメント経験はありますか?部下は何名でしたか?
Q:誇れる実績や成功体験はありますか?
Q:失敗や挫折をどのように乗り越えましたか?
Q:最も難しかった仕事は何ですか?どうやって解決しましたか?
Q:どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
Q:転職回数が多い理由は何ですか?
Q:短期間で退職している理由は何ですか?
Q:入社後のキャリアプランと最終目標を教えて下さい
Q:残業や休日出勤はできますか?
Q:将来的に転勤もありえますが大丈夫ですか?
Q:業務内容は◯◯だけでなく△△業務も含まれますが大丈夫ですか?
Q:希望職種や希望部署以外でも入社を検討されますか?
Q:当社以外に受けている企業はありますか?内定は出ていますか?
Q:現在の年収と希望年収を教えてください
Q:何か質問はありますか?
Q:いつから働けますか?(入社可能日)
Q:最後に伝えておきたいことはありますか?
③面接対策
⑴求人情報を読み込む
募集の背景、仕事内容、求めている人物を中心に確認して、その他の勤務地・給与・勤務時間・休日休暇・待遇福利厚生、選考の流れ、企業概要(企業ホームページのリンク)などをひと通り頭に入れておきましょう。
※面接で「なぜこの求人に応募したのですか?」(会社・職種・仕事内容の魅力は何か)と質問される事が多いので準備しておきましょう。
⑵企業ホームページを読み込む
会社概要だけでなく、事業、社風、組織図、決算報告などもひと通り目を通してどんな会社なのか把握しておきましょう。
※未経験業界の求人に応募した場合は、「会社四季報」などを読んで最低限の業界情報を確認しておきましょう。
⑶面接アドバイスを参考にする
求人情報や応募企業のホームページをよく読み込んだうえで、転職エージェントや転職サイトから面接前に貰える「面接アドバイス」を参考にして面接対策をしましょう。面接アドバイスがない場合は、自分でいろいろ調べて対策しましょう。
※転職エージェントや転職サイトによっては、応募企業ごとの面接傾向と対策を簡潔にまとめた「面接アドバイス」が貰えます。
⑷貢献できる事をまとめる
自分の経験・スキルをもとに求人情報の求めている人物に合わせて応募企業でどのように貢献できるかを面接でPRできるようにまとめておきましょう。
※貢献できることをメモに箇条書きにしてまとめてみましょう。
※「あなたの強みと弱みは何ですか?」と質問されることもあるので自分の強み・弱みも答えられるようにしておきましょう。但し自分の弱みは必ずプラスとなるような言い回しになるようにしましょう
例:物覚えはあまり良い方ではないですが、一度覚えれば誰よりも高い精度で業務を遂行できます。
⑸模擬面接する
面接を想定して友人・知人や家族と模擬面接をすると課題が見つかったりするのでおすすめです。面接が苦手・慣れていない人は箇条書きの簡単なシナリオを作成して模擬面接をしてみましょう。
※面接で「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いので、質問を2〜5個くらいは用意しましょう。
※質問数がある程度多ければ応募企業への関心が高いと評価されます(但しそれなりの質問のクオリティが必要です)。
⑹提出書類を用意する
面接では、履歴書や職務経歴書の提出が必須となるので事前に印刷した物を用事しておきましょう(念のため予備も用意しましょう)。また企業によっては課題の提出やその他提出物(デザイン系の仕事だとポートフォリオの提出など)もあったりしますので、企業からの面接案内を良く読んでおきましょう。
⑺企業までの所要時間を調べる
首都圏だと似たような住所やビルが多く、道に迷って面接時間に間に合わないこともあるので必ず事前に調べておきましょう。面接時間に遅刻しただけで不合格とする企業もあります。
※一般的には面接会場前に5〜10分前到着するのが良いと言われています。
※できれば面接場所付近に30分前に到着して道順や場所を確認して下さい。
④面接での注意点
⑴企業への質問で気をつけること
離職率、残業時間、サービス残業、休日出勤、有休消化率などの質問を嫌がる企業もあるので、どうしても聞きたい場合は言い回しに気をつけて質問するか内定後に質問するようにしましょう。
※Googleで下記のように検索すると企業の口コミ情報が見つかります。
「(企業名) 評判」
「(企業名)クチコミ」
※企業のクチコミ情報を見れば離職率、残業時間、サービス残業、休日出勤、有休消化率などがある程度わかります(但し全ての口コミ情報が正しいわけではないので参考程度にしましょう)。
⑵複数企業の面接が重なった場合
転職エージェントや転職サイトを複数利用していて面接が重複した場合は、転職のチャンスを広げるためできるだけすべての面接が受けられるように日程調整をして下さい(転職の優先順位が高い企業だけ面接を受けるのもありです)。
[転職エージェント応募の場合]
キャリアアドバイザーに相談すれば日程の調整をしてくれます。
※1つの転職エージェントで複数応募しても面接できるのは1社だけなので都度選択となります。
[転職サイト応募の場合]
なるべく応募企業が納得するような理由をつけて面接日時を調整できないかメールで交渉してみましょう(数日から1週間くらいなら調整してくれる場合があります)。現職であれば仕事事情、離職済なら家族事情などの理由が良いかもしれません。
※人気企業だと面接候補者がたくさんいるので、面接日程調整の依頼をした時点で面接取り消しの可能性もあるので注意して下さい。
※面接日程調整の依頼は、常識の範囲内で調整するようにしましょう(業務終了後の面接や土日祝の面接もしてくれる企業も一部あります)。
[転職エージェントと転職サイトで複数面接が重なった場合]
複数の転職エージェントや転職サイトで応募すると面接が重複することがあります。その際は、面接する企業に優先順位をつけたうえで転職エージェントのキャリアアドバイザーや転職サイト経由の面接企業に自分から面接日程の調整を依頼をしましょう。
以上