退職後の転職活動は、在職中の転職活動と比べると不利な点がいくつかあるので、下記のようなことに気をつけて下さい。
- ①退職後の転職は3ヶ月以内に決めよう!
- ②離職期間が長い理由を明確に伝えよう!
- ③3ヶ月以内に転職できるスケジュールを組もう!
- ④転職の条件を広げて積極的に複数応募しよう!
- ⑤【急募求人】を積極的に狙おう!
①退職後の転職は3ヶ月以内に決めよう!
転職活動期間は平均3ヶ月(長くても6ヶ月)と言われています。退職後3ヶ月を過ぎると書類選考や面接の通過率が落ちる傾向があります。また転職活動が長引くと精神的にも辛くなるので、できるだけ3ヶ月以内に転職できるスケジュールを立てて戦略的に取り組みましょう。
離職期間が長いと企業は、「何か問題があるのでは?」と懸念を持ちます。
[例]
・「仕事モードに戻るのに時間がかかるのでは?」
・「最新の情報やスキルに影響が出ているのでは?」
・「希望条件が高く内定を蹴っているのでは?」
また離職期間が長いと書類選考や面接が厳しくなり通過困難になります。
[離職期間が長いと書類選考や面接が厳しくなる]
面接で厳しい質問が増え、企業側が納得する理由がないと通過が難しくなります。
・「3ヶ月間にいくつ応募しましたか?」
・「内定はいくつ出ましたか?」
・「内定を断った理由は何ですか?」
・「内定が出ない理由は何だと思いますか?」
など
②離職期間が長い理由を明確に伝えよう!
例えば、「家族介護をしながら転職活動をしているため離職期間が長い」と伝えた場合、家族介護は止むを得ないと理解は示しますが「入社後に家族介護で休んだり早期退職してしまうのでは?」と企業側が懸念を持つ可能性があるので、企業側が納得するようなポジティブな理由を付け加えるようにしましょう。
例)業務に関連する△△のアルバイトをしながら転職活動しています
→営業未経験で営業職希望のため電話営業のバイトをしています
→事務未経験で事務職希望のため営業事務のバイトをしています
→希望職のWeb関連のバイトをして経験を積みながら転職活動しています
例)家族介護をしながらですが転職後は△△なので問題ありません
→今後は公的機関がフルサポートしてくれるので問題ありません
→今後は親族がフルサポートしてくれるので問題ありません
例)体調面で退職しましたが現在は△△なので問題ありません
→怪我で退職しましたが現在は完治しており業務に支障はありません
(精神的な病気の場合は完治していても自らは言わない方が無難です)
(企業から聞かれた場合はさらっと答えて問題ないことをPRしましょう)
例)業務に関連する△△資格を勉強しながら転職活動しています
→ITスクールでプログラミングを学びながら転職活動しています
→専門学校で日商簿記検定の資格取得の勉強をしながら転職活動しています
※前職のスキル・経験・実績をアピールしつつ、離職期間中に「業務に関連する△△をしてスキルアップを図りながら転職活動をしています」というようにポジティブな理由にしましょう。
③3ヶ月以内に転職できるスケジュールを組もう!
転職活動のステップは、
⑴自己分析(職務経歴・スキル経験・得意不得意・PRできることなど)
⑵どんな仕事・条件・職場環境で働きたいか?(転職条件を決める)
⑶企業・職種リサーチ(応募する企業や職種を決める)
⑷転職エージェント・転職サイトの登録(基本情報・職歴・スキルなどの入力)
⑸応募書類作成(履歴書・職務経歴書など)
⑹求人に応募(希望条件を広げて複数同時応募を推奨)
⑺面接(1〜3回位)
⑻内定(内定条件の調整をしましょう)
⑼退職手続き・引継ぎ・退職(スムーズに転職できるように調整)
⑽入社(必要書類や手続きを済ませておく)
という流れになります。
転職を決意してから入社まではいくつかのステップを踏む必要があるので、スケジュールを立て転職活動に取り組むことをおすすめします。
[例]2022年4月1日入社のスケジュール(約3ヶ月間)
⑴事前準備〔1.5週間〕
➡︎期間:1月7日〜1月17日
※自己分析、自己PR作成、求人情報収集
⑵書類作成・応募〔2週間〕
➡︎期間:1月18日〜1月31日
※転職エージェントや転職サイトへの登録
※履歴書・職務経歴書作成、応募
⑶面接〔4〜5週間〕
➡︎期間:2月1日〜2月28日
※面接1〜3回(一次面接>合否>二次>合否>三次>内定)
⑷内定・入社検討〔1週間〕
➡︎期間:3月1日〜3月7日
※内定通知>内定条件検討>内定承諾/辞退>(入社)
⑸退職・引継ぎ・入社準備〔3〜4週間〕
➡︎期間:3月8日〜3月31日
※退職手続き、現職の引継ぎ、転職先への入社準備
⑹入社日
➡︎期間:4月1日入社
※入社日当日に必要な書類やその他必要物を持参して出社
※引継ぎは必ず入社日までに済ませて下さい(入社後は転職先業務で手一杯になるため前職の引継ぎは難しくなります)。
▼【転職スケジュール】の詳細はこちら
④転職の条件を広げて積極的に複数応募しよう!
多くのチャンスを得るためにも転職条件を広げて積極的に複数応募するようにして下さい。
退職後の転職活動では3ヶ月以内に転職を決めるためにも、
・1週間に最低◯件以上応募する
・絶対条件(条件を1つでも満たしていれば全て応募)
などの決まりを作るのもおすすめです。
[絶対条件とは]
通常の転職希望条件とは別に絶対条件(この条件さえ満たしていれば全て応募する)を設定して、応募頻度を高めて応募数を増やして転職のチャンスを広げるというものです。
<絶対条件(例)>
⑴勤務地:東京23区内
⑵業界:全業界(医療・建設は除く)
⑶職種:Web関連職全般(Webに関連する職種なら全てOK)
⑷給与:月給30万円または年収350万円以上
⑸休日:土日祝休み
⑹NG条件:医療・建設業界、歩合給はのぞく
*上記条件を満たした求人があれば全て応募する
⑤【急募求人】を積極的に狙おう!
退職後の転職活動では、いますぐ採用したいという急募求人を積極的に狙って応募すると早めに転職が決まる可能性があります(企業側の都合に合わせて入社日の調整が可能であることにメリットを感じる企業もあります)。
※積極的に急募求人に応募しつつ、転職条件を広げて複数応募をして早期転職を狙いましょう。
以上